防衛省は、沖縄県沖の太平洋で活動している中国の空母「遼寧」からの戦闘機などの発着艦が、8日までに合わせて約140回に達したと発表しました。
9日には、ロシアの爆撃機も日本周辺を中国軍機と共同飛行しています。
防衛省によりますと、中国の空母「遼寧」とミサイル駆逐艦など3隻は9日現在、沖縄県の北大東島の東約450kmを航行していて、「遼寧」からの艦載戦闘機と艦載ヘリの発着艦は5日から8日までで、あわせて約140回に達しました。
一方、9日午前から午後にかけては、日本海から飛行してきたロシアのTu-95爆撃機2機が、東シナ海で中国のH-6爆撃機2機と合流し、東シナ海から四国沖の太平洋にかけて長距離にわたる共同飛行を実施しました。
中露の爆撃機が沖縄本島~宮古島間の往復を飛行した際には、中国のJ-16戦闘機4機も合流し、共同飛行は一時、中露あわせて8機に上りました。
小泉防衛相はSNSで「我が国に対する示威行動を明確に企図したものだ」との見方を示しています。