サッカーJ2・ブラウブリッツ秋田の本拠地となる新たなスタジアムの整備について、秋田市の沼谷市長は「市が単独で整備主体になるのは困難」と改めて強調しました。
スタジアム整備を巡っては、秋田市がコンサルタントに委託し「ASPスタジアムの改修」と「八橋運動公園内での新設」について、費用やスケジュールなどの比較検討を進めてきました。
その結果、改修と新設で費用がほぼ変わらないことが分かり、沼谷市長は「改修を選択する合理的な理由はない」として「新設」を前提に進める方針です。
一方で新設の場合の整備費用は、収容人数が5000人規模であってもこれまで想定していた90億円を大きく上回る約142億円、7000~8000人で約193億円、1万人規模で約199億円と見込まれています。
12月9日に行われた11月市議会の一般質問では、議員から今後のスタジアム整備の進め方などについての質問が相次ぎました。
自民党会派の工藤知彦議員からの「新設ということで沼谷市長の就任時点の状態に戻った。市が単独で主体となるのが困難という意味では一歩後退と捉えられかねない」という指摘に対し、沼谷純市長は「市の財政・市民生活全体を考えて見ていかなければいけないので、限界値があると見えたということでは前進だと思っているし、費用・財源が見えてきたという意味では前進していると理解している」と述べました。
その上で「市が単独で整備主体となるのは困難」と強調しました。
また、民設民営など様々な手法を視野に県・クラブとの3者で協議していく考えを改めて示しました。