青森県で発生した震度6強の地震では深夜に津波警報が発表されました。寒い冬に夜の避難を余儀なくされたときのため、私たちに必要な地震への備えを改めて考えます。
激しく揺れる照明。
震度6強の地震に見舞われた青森県八戸市内の映像です。
12月8日夜11時15分頃、青森県東方沖を震源とする最大震度6強の地震が発生。
マグニチュードは7.5と推定されています。
飲食店では食器が散乱。
水道管が破裂し道路には水があふれ、青森市内では火災も発生しました。
静岡県内では沼津市や富士市などで震度2、浜松市や熱海市などで震度1の揺れが確認されています。
斉藤力公 記者:
地震発生から1時間が経過した県庁危機管理部です。通常体制が続く中、職員らが他県の情報などを収集しています
北海道や青森県の太平洋沿岸などには一時、津波警報が発表され、北海道・函館市内では避難する車で渋滞が起きました。
気象庁はこの地震で「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を初めて発表。
対象となるのは北海道から千葉県までの182の市町村で、今後1週間の間にマグニチュード8以上の大規模な地震が起きる可能性が平時より高まっているとしています。
気象庁 地震火山技術・調査課
原田智史 課長:
最悪のケースでは3.11のような地震が起きる。あのようなことが再び起きないとは限らない。備えが必要
南海トラフ地震が懸念されている県内。寒い冬に発生する可能性もあります。
60代女性:
少し不安になってざわつく。普段何気なく過ごしてはいても
60代女性:
(静岡にも)来るのかなと改めて危機感を感じる
20代男性:
仕事とか日常生活をしながらいざというときの避難経路の確認や荷物や食料をちゃんと見直さなければ
40代女性:
(Q.(避難時に)暖をとれるものなどは用意している?)用意していない。確かに困るので毛布など用意しておかないとこわい
伊藤渚紗 記者:
こちらの店舗では昨夜の地震を受け、急ピッチで防災グッズコーナーの準備がおこなわれています
こちらのホームセンターでは防災グッズの需要の高まりを見据え、朝からスタッフが防災トイレや懐中電灯などの品出しに追われていました。
エスポット清水天王店・安田直樹さん:
早い方は朝から来店して防災用品を求める方もいた。発電機も問い合わせがあった
こちらの発電機はカセットボンベ式のため充電不要。
これがあれば電気毛布やヒーターなど暖房器具も使用できます。
寒さから身を守るための備えも必要です。
伊藤渚紗 記者:
薄いシートを羽織っただけなんですが、体温が逃げていかないので毛布を掛けているようにじんわりと温かく感じます
体から出る熱を反射して暖かさを保つレスキューシート。
寝袋の下に敷くことで地面からの冷気も防ぐことができます。
エスポット清水天王店・安田直樹さん:
今の時期寒いので保存食も温かく食べられるものを用意してもらえたら
手軽に暖をとれる使い捨てカイロも多めに用意しておくと安心です。
いつくるかわからない大地震。
避難経路や備蓄品を改めて確認するのに加えて、季節ごとに必要な防災品を見直すことも大切です。