舟形町の小学生が、大豆を植えるところから始めた食育学習の集大成として“豆腐づくり”に挑戦した。
「スイッチオン!」
豆腐づくりを行ったのは、舟形小学校の3年生29人。
野菜がどのように姿を変えて食べ物になっていくのかを学ぼうと、学校の畑に大豆の苗を植え、この秋約5キロを収穫した。
集大成となる豆腐づくりは、全員が初めての体験。
「水やりするのが楽しかった。じょうろで。みんなが頑張って育てたからおいしくなると思う」
大豆とお湯をミキサーで混ぜて鍋にかけた後、布でこして絞れば「豆乳」と「おから」の2つができる。
豆腐の原料として使うのは「豆乳」の方だが、味を確かめたい子どもたちは「おから」をつまみ食い。
(児童)
「うん、うまい。おいしい!」
「うまい。大地の味!」
「あんまり味はない…」
「おからは初めて食べた。こんな味がするとは思わなかった」
さて、豆腐づくりの方はクライマックス。
「豆乳」を再び鍋にかけて、「にがり」を加えて固めれば完成。
「せーのーで! すごいすごい! 拍手~!」
にがり臭さをとるため、出来立てを食べるのは10日に持ち越された。
食べ物を作る苦労と喜びを学んだ子どもたちは…。
「大豆を大切に育てると、健康にも良い食料になることがわかった。おいしいと思う」
子どもたちは10日、しょうゆをちょっとだけかけて自家製の豆腐の味を確かめるという。