天童市の国道沿いに毎年この時期にお目見えする「巨大な文字」の話題。若手農家たちが出荷を終えたコンテナで作る巨大な文字は、2025年もあの果物をドライバーにPRする。
(リポート)
「天童市の国道沿いに毎年恒の巨大コンテナ文字が完成しました。今年の文字はこちらです、“いっぺーけー紅王”。『紅王をいっぱい食べてね』とPRしています。紅王関連は今年で5年目ということで、紅王への愛が感じられます」
天童市から仙台市方面へと向かう国道48号沿いを走っていると見えてくる“巨大なコンテナ文字”。
全長40メートル、高さは6メートルある。
果物の出荷を終え、次のシーズンまで保管されるコンテナを活用しようと、地元の若手農家たちが、JAてんどうフルーツセンターで約15年前から制作している。
計3万5千個の3色のコンテナを使い、10人がかりで4日間かけて完成させたのが、「いっぺーけー紅王」。
(天童市農協青年部・斉藤芳男さん)
「特に“け”という文字。はねたり斜めになめらかに線を表現するのが難しかった。100点」
2025年も2024年と同様、市内の子育て支援施設に募集BOXを設置して、「やまがた紅王」をテーマに巨大文字のアイデアを募り、集まった62の候補の中から佐藤さん親子が考えた「いっぺーけー紅王」が選ばれた。
(天童市農協青年部・奥山浩司部長)
「方言にちなんだ『いっぺーけー』ということで、みんなに親しみを持って紅王をこれから食べていってもらいたいなということでこの文字になった」
天童市農協では2025年、天候不順の影響で佐藤錦は2024年の7割の出荷量にとどまった一方、紅王は2024年の3倍以上に出荷量を伸ばした。
やまがた紅王をPRするコンテナ文字は5年連続。
本格デビュー4年目、「暑さに強いと期待される紅王を、これからもっと多くの人に届けたい」という思いが込められている。
(天童市農協青年部・奥山浩司部長)
「天童市では紅王を推していこうということでテーマになっている。まだまだPR不足ということで、交通量が多いところでコンテナ文字で紅王をもっとPRしたい」
農家の思いが詰まった巨大コンテナ文字は、2026年9月ごろまで見ることができる。
子どもたちからアイデアを募るのは2025年で2年目。
ちなみに、アイデアが採用された佐藤さん親子には、「はえぬき・つや姫・雪若丸」の豪華3点セット・15キロが後日プレゼントされるという。