雪が降り出したというのに、県内ではクマの目撃情報がいまだに相次いでいる。飯豊町の中学校のグラウンドを歩くクマの姿や、鶴岡市では住宅地を移動するクマが目撃されている。
9日午前9時半ごろ、飯豊町椿の飯豊中学校のグラウンドで、体長50センチの子グマが歩いていると目撃情報が飯豊町役場に寄せられた。
グラウンドには山の方角へ向かうクマの足跡も残されていた。
午前10時20分ごろには、町民野球場の方へ向かって走るクマの姿が目撃された。
野球場は飯豊中学校から北側へ約100メートルの高台にあり、飯豊中学校で目撃されたクマと同じ個体の可能性もあるという。
町の職員や警察などが中学校・野球場の周辺を見て回ったが、クマの姿は見つからなかったという。
また、午前6時50分ごろ、羽越線大山駅近くの鶴岡市友江町でも体長1メートルのクマが1頭目撃された。
クマは田んぼから住宅地を横切り、大山川へ向かって移動していたという。
鶴岡市ではこのほか、午前11時40分ごろ、五十川地区で物置小屋に子グマがいるのが見つかり、麻酔銃を使った緊急銃猟が行われた。
クマは体長70センチのメスで、山へ運搬されたあと駆除された。
県内で緊急銃猟が行われたのは12月5日に長井市で行われた13件目に続いて、これで14件目。