将棋の福間香奈女流六冠が、日本将棋連盟の妊娠・出産に関わる規定の改正を求めて、連盟に要望書を提出したことがわかりました。
■福間女流六冠「重いつわり」など理由に対局延期求めるも「不戦敗」に
福間香奈女流六冠(33)は去年10月、妊娠中に挑戦者として臨んだ2つのタイトル戦で、重いつわりなどを理由に、日本将棋連盟に対し、対局の延期を求めました。
規定では「感染症の”り患”や総合的に妥当と判断される場合に、対局日を変更できる」とされていますが、連盟は延期を認めず、福間女流六冠は「不戦敗」でタイトルを獲得できませんでした。
■「子供をまた望むとタイトルを失ってしまう」福間女流六冠が改正求め要望書提出
さらに連盟はことし4月、「タイトル戦の日程に出産予定日の6週間前から産後8週間までの期間が一部でも重なる場合は、対局者を変更する」という新たな規定を設けました。
つまり、タイトル保持者の妊娠が、その期間に重なると対局ができず「事実上の不戦敗」となり、タイトルを手放すことになります。
【福間香奈女流六冠】「子供をまた望むと、タイトルを失ってしまう。これがずっと運用されていくと、将来女流棋士になりたいって思う子が少なくなると私は思う」
福間女流六冠は規定の改正を求めきょう要望書を提出し、あす=9日、会見を行う予定です。
(関西テレビ「newsランナー」2025年12月9日放送)