ノーベル賞の授賞式が直前に迫ったスウェーデンの首都ストックホルムから、関西テレビ・松浦武司記者が最新情報をお伝えします。
現地は日の出前でまだ暗く、街はイルミネーションであふれていて、大きなクリスマスツリーも楽しむことができます。
あす授賞式本番を迎えますが、現地に住まれている方はテレビで中継を見たり、中には自宅で2024年の晩さん会のメニューを再現したりする方もいるそうです。
――あす授賞式ですが、受賞者お二人の様子はいかがですか?
坂口さんはきのう、授賞式に着るえんび服のフィッティングを終えられたということです。
また、記念講演を行った北川さんですが、「ちょっと疲れた」と言いながらも、ほっとした様子だったということです。
というのも、北川さんにとって、今回一番大事にしている行事は授賞式でも晩さん会でもなく、記念講演だったそうなんです。
研究者にとって、世界中が注目する最高の舞台ということもあり、現地に入ってからも忙しいスケジュールの合間を縫って、資料の見直しやスピーチの練習を入念に行っていたということです。
「AI(人工知能)に頼りすぎず、自ら考え方を整理することが大切」と発信している北川さんですが、講演の冒頭ではパワーポイントの資料を見ずに舞台の前に出て、来場者一人一人に自分の言葉で訴えるように話をされていたのが印象的でした。
講演は拍手喝采で大成功に終わり、終了後には北川さんもほっとした様子でした。
また、坂口教授と一緒に現地入りした大阪大学のマスコットキャラクター「ワニ博士」なんですが、現地でもさまざまなイベントに参加していて、授賞式にワニ博士が参加するのかも注目されています。