大分県宇佐市の50代の男性が警察官をかたる詐欺の被害にあい、1800万円をだまし取られたことが分かりました。
警察によりますと10月6日ごろ、男性の自宅固定電話に電話がかかり、運送会社のカスタマーセンターを名乗る男から 「あなたの個人情報が流出し、悪用されているかもしれない」と言われました。その後、北海道中央警察署の警察官を名乗る男に代わり「あなたの名前で現金入りの荷物が届いている。こちらで調べてまた連絡する」などと言われました。
その後、再び北海道中央警察署の警察官を名乗る男から電話があり「詐欺グループがあなたの個人情報を盗み、あなた名義の口座を勝手に使っているか、あなたが詐欺に加担しているか、いずれかの可能性がある。あなたの潔白を証明するためには、あなたの口座内のお金を調べる必要がある」などと言われました。
それを聞いた男性は、この話が本当であれば、捕まってしまうかもしれないと怖くなり、北海道中央警察署の警察官を名乗る男にどうすればよいのか尋ねたところ、その男の指示に従い、暗号資産取引所のアプリケーションをインストールし、言われるがままログインに必要なID及びパスワードを設定して口座を開設。普段利用する銀行口座について、インターネットでの取引ができるよう銀行に申請を行いました。
その後、その男から開設した口座に入金するように指示され、男性の口座からインターネット取引で数回に分けて、合計1800万円を振り込みだまし取られる被害にあったということです。
警察は「警察官がインターネットバンキングの申し込みをさせたり、暗号資産取引所のアプリケーションをインストールさせ、現金を要求することはない。お金を渡したり振り込む前に、警察に相談してほしい」と注意を呼び掛けています。