宮城県など広い範囲に出されていた津波注意報は、12月9日朝、全て解除されましたが、新幹線や在来線に運休や遅れが相次いでいます。

12月8日午後11時15分ごろ、青森県東方沖を震源とする地震があり、青森県八戸市で最大震度6強、宮城県内では登米市で震度5弱を観測しました。

宮城県にも津波注意報が出され、石巻市の日和山などでは避難する人の姿がみられました。

日和山に避難した人
「万が一のことを考えて、高台一番近い所がここだったので。こういう時こそ最悪な事態を考えなきゃいけない。こういう行動をとらなきゃ駄目と思った」

記者リポート
「名取市の避難所では津波注意報の発令を受け、研修室が開放されました」

宮城県内では沿岸9つの市と町で避難指示が出され、少なくとも70人ほどが避難所に避難しました。

避難した人
「とりあえず逃げないとまずいなと思ったので来ました」

宮城県内では、石巻市鮎川で20センチ、仙台港で20センチの津波を観測しました。

津波注意報は9日午前6時20分に全て解除されています。

東北電力によりますと、女川原子力発電所や、青森県の東通原発に異常はなかったということです。

一方、在来線や新幹線で運休などが相次ぎました。

仙石東北ライン、仙石線、東北本線は一部の区間で午前10時ごろまで運転を見合わせました。

東北新幹線は盛岡から新青森駅の間の上下線で始発から運転を見合わせています。再開は9日午後3時ごろと見込まれています。

仙台から青森へ
「仕事が終わってから帰るんで、それまでに運転見合わせが解除になればいいなと」

県庁では8日、「警戒対策本部」が設置されました。県によりますと、これまでに宮城県内でけが人などの情報は入っておらず、被害の確認を進めています。

気象庁は別の巨大地震が発生する可能性が高まっているとして、「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を初めて発表し、地震や津波への備えを呼びかけています。

仙台放送
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