8日夜、青森・八戸市で、最大震度6強を観測する地震があり、これまでに30人がけがをしました。
岩手・久慈市では、70cmの津波を観測し、太平洋沿岸では一時津波警報が発表されましたが、9日午前6時20分にすべて解除されました。
この地震による被害の状況です。
震度6強を観測した八戸市では、ビルの外壁が剥がれて、地面に散乱するなどしました。
男性は地震発生時の様子を「突き上げる感じで、突き上げが2度ほどきて、お尻が揺れる感じ」と話しました。
また青森市では、地震の影響とみられる火事があり、高齢の男性1人が病院に運ばれました。
また東北町では、道路が陥没して車が転落する事故があり、男性1人が病院に運ばれました。
政府によりますと、今回の地震でこれまでに30人がけがをしたということです。
このほか、青森県内の公立学校(小~高)では139校が休校になっているほか、七戸町では水道管が破裂し342世帯で断水が発生し、800人近くに影響が出ています。
交通にも影響が出ていて、東北新幹線では盛岡から新青森間の上下線で運転を見合わせていて、JR東日本は9日午後3時に再開の見込みと発表しました。
また、青森と函館を結ぶ青函フェリーは午前2時から全ての便を欠航していましたが、午前9時ごろ、不定期のダイヤで運転再開したということです。
一方、ヤマト運輸は、北海道から東北・関東など行きの荷物と、全国から北海道行きの荷物を中心に配達に遅れが発生するとしているほか、佐川急便も北海道発着の荷物の一部に遅れが生じる可能性があるとしています。
いずれもフェリーや鉄道貨物の遅れによるものだということです。