瀬戸内海でカキの大量死が深刻化している問題で、廿日市市は9日、カキ養殖業者に対する支援策を発表しました。

廿日市市沖の海域では、養殖のカキが例年以上に大量死していて、地域差はあるもののなかには9割が死滅しているところもあります。

この問題を受けて廿日市市の松本太郎市長は、9日の会見で緊急の運転資金としておよそ4億円の借り入れが必要になるとしたうえで、カキ養殖業者の支援策として、資金を借り入れる際の利子を負担する方針を明らかにしました。

また、「漁業共済掛金」の上乗せ補助を実施し、補助率を20%から50%に引き上げるとしています。

【廿日市市 松本 太郎 市長】
「この度、事業者の不安の声を聞かせていただきまして、12月議会で必要な予算を補正予算で計上して、スピード感をもって対応したいと考えています」

廿日市市は今後、国や県に対しても原因究明と支援の要請を行う方針です。

テレビ新広島
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