スーパーで急増する買い物かごの盗難

福岡市西区のスーパー。
2020年7月にレジ袋が有料化されたことに伴い、この店でもマイバッグを利用する買い物客が目立つようになった。

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その一方で、いま急激に増えているのが買い物かごの盗難、通称「かごパク」だ。

ルミエール今宿店 日高雄毅店長:
7月に有料化になってから、ひと月で100個から150個くらいな無くなっていますね。(被害金額は)3万から4万ちょいくらい。かごもお店の大切な資産だと考えているので、それを盗むのは窃盗と捉えている

出入り口の至る所に「買い物かご 店外持ち出し禁止」の文字が目につく。

それにも関わらず、店の外では商品ごと、かごを持ち出す人たちの姿が…
マイバッグを持っていないためか、かごから商品を車の中に次々と移し換えていた。

その中には、車の中にかごを積んだまま店をあとにする人も…

記者:
ネギなどが入ったかごを、カートから車のトランクに移しかえましたね

記者:
男性が車のトランクを閉めました

買い物かごを持ち帰ろうとする買い物客を直撃

2020年7月のレジ袋の有料化を背景に、スーパーで相次ぐ「かごパク」。
この店では、被害が以前の3倍に増えたという。

買い物を終えたばかりの高齢の女性客。

トランクの中をよくみると、店名が記された「買い物かご」が!

購入した商品を確認する女性。
しかし、買い物かごを店に戻す素振りは一向に見られない。
そのまま車に乗って帰ろうとする女性に取材班が直撃した。

記者:
先ほどお買い物されたときに、ルミエールのかご、こちらに入れていたと思うんですけど、これってお店のものですか?

女性:
ううん

記者:
見てもらっていいですか?お店のかどうか

女性:
あ、ほんとだ、1個入っている。でも全部精算しているので。これちょっと借りようねと思って持ってきた、ごめんなさい。自分のところのと間違えた

確かに車内をよく見ると、家から持参したとみられるかごも置かれていた。
その後、女性客は申し訳なさそうにかごを返しに行った。

「良心に訴えるしか…」対策に苦悩する店

後を絶たない「かごパク」。
店側は、どう対策すればいいのか頭を悩ませている。

ルミエール今宿店 日高雄毅店長:
カメラを付けるにも何十万と費用がかかってしまいますし、お金を使うとしてもお客様のために使いたいと考えている。お客様の良心に訴えるというか、お客様にお願いして盗難を防ぐしかない

店側に対策が難しい要因を尋ねると、まず駐車場が広く警備員不足。
そして半数以上の客が、かごごと駐車場まで移動しているので、かごを店外に持ち出していても目立たないといった理由などが挙げられるという。

買い物かご盗難には窃盗罪が適用され、10年以下の懲役、もしくは50万円以下の罰金が課せられることになっている。
10月6日には、福岡県内のスーパーで精算していない商品と共にかごを盗んだとして、高齢の男女が窃盗容疑で逮捕されている。

(テレビ西日本)