ノーベル化学賞を受賞する京都大学の北川進特別教授は7日、公式記者会見に臨みました。
スウェーデン王立科学アカデミーで行われた会見で、北川さんは自身が開発した新素材「MOF」の構造をデザインしたネクタイを身につけて登壇し、「研究成果が社会に実装されるのには25年はかかる」と述べるなど、基礎研究を長期的に支える仕組みの重要性を強調しました。
その後、FNNの単独インタビューに応じた北川さんは、教育現場でAI(人工知能)を過度に活用することについて警鐘を鳴らしました。
京都大学・北川進特別教授:
(AIは)回答の速度が速いから、じっくり考える暇が無くなり、(AIに)使われてしまう。
一方、生理学・医学賞を受賞する大阪大学の坂口志文さんは7日、記念講演に臨み、自身が発見した「制御性T細胞」について「臨床応用の準備ができている」と語った上で、その機能を強化することで「アレルギーや自己免疫疾患の治療につながる」と述べました。
そして、講演を感謝の言葉で締めくくりました。
大阪大学・坂口志文特別栄誉教授:
人生のパートナーであり、共同研究者でもある妻・教子に感謝します。
ノーベル賞の授賞式は10日に行われます。