沖縄県沖での中国軍の戦闘機によるレーダー照射を受け、高市首相は「冷静かつ毅然(きぜん)と対応する」と述べました。
一方、戦闘機を載せた中国の空母は、鹿児島県の喜界島の周辺海域に進みました。
高市首相:
このような事案が発生したことは極めて残念。中国側には強く抗議し、再発防止を厳重に申し入れすることを行いました。冷静かつ毅然と対応していく。
6日、沖縄本島の南東の公海の上空で2度にわたり、中国海軍の空母「遼寧」から発艦した戦闘機が自衛隊の戦闘機に対してレーダーを断続的に照射しました。
レーダー照射は攻撃の準備段階で行う場合があります。
小泉防衛相:
必要な範囲を超える危険な行為である。
防衛省によりますと、遼寧はミサイル駆逐艦3隻とともに7日、沖縄本島と南大東島の間を通り、鹿児島県の喜界島から約190kmを航行しています。
また、遼寧から戦闘機などの発着艦が7日までの2日間に約100回行われました。
引き続き自衛隊が警戒監視にあたり、7日は、6日のレーダー照射のような事案は起きていないとしています。