東日本大震災で町の職員など40人が犠牲となった岩手県大槌町で、震災を伝承する石碑が旧役場庁舎の跡地に建てられ、除幕式が開かれました。
12月7日に開かれた除幕式には、遺族や町の関係者など約50人が出席しました。
はじめに「遺族有志の会」の小笠原人志代表が
「辛く悲しい思いを次の世代にさせないよう その記憶を後世に残す」とあいさつしました。
このあと、平野公三町長などが石碑を覆っていた幕を下ろしました。
「伝承と追憶の碑」と名付けられた石碑には
「人命を守ることこそが最大の公益
津波来る 目指して走れ 城山の上」と記されています。
石碑をめぐっては、伝承を目的とした町と慰霊を望む遺族有志の会との間で協議が行われ、今回の建立に至りました。
遺族有志の会
小笠原人志代表
「ここに来て この石碑に触れた人たちが
自分ごととして考えて 行動できるようになれば幸いだ」
遺族有志の会では、今後、大槌高校の生徒などと伝承活動を行い、石碑に込められた思いを広めていくことにしています。