備前市の指定無形文化財にも認定されている
備前焼作家・藤原和さんの個展が
岡山市のデパートで開かれています。
藤原和さんは人間国宝の祖父と父を持ち
代々受け継がれる伝統の技を礎に、独自の作風を追求しています。
今回の個展のテーマは「土の聲」。
備前焼の元となる土の柔らかさや自然の形を表現した
大小様々な立体作品や備前の陶土を使って描いた絵画など
約60点が展示されています。
(藤原和さん)
「土が『そっちは嫌だ』『ここは広げてほしい』など
作陶している途中で訴えかけてくることがある。
土がなりたい形をそのまま作ったのが今回の展示」
会場には藤原さんが手掛けた備前焼に
書家で文化功労者の高木聖雨さんが
文字を刻んだ作品も並び、「土」と「書」が響き合う
独特の世界が広がっています。
この個展は岡山市の天満屋岡山店で
8日まで開かれています。