城原川ダムの建設に伴い移転を余儀なくされた神埼市脊振町の住民らに感謝の気持ちを伝えようと懇談会が開かれました。

懇談会は城原川ダムの建設に伴い移転する水没地域の50世帯の住民に感謝し、治水や今後の地域振興について考えようと神埼市などが開いたものです。

基調講演に続き第2部の感謝の集いでは下流域にあたる神埼中学校の生徒代表2人がダムについて学んで感じことや移転住民への感謝を伝えました。水没地域の代表が50年余りを振り返り声を詰まらせる場面もありました。

【城原川ダム建設対策協議会・眞島修会長】「隣り同士でも推進と反対に分かれ、話もしないような状況が長年続きました。それでも下流域の方々が安全安心で生活できるならばと苦渋の選択を決断いたしました」
【移転予定者】「長年の気持ちがふっきれたというのはおかしいが、ある意味で解決できたという気持ちはある」
【移転予定者】「やっとかという思い。みんなが安心して暮らせたらいいなと。ただそれだけ」

神埼市によりますと、水没地域の住民の集団移転先となる2カ所のうち志波屋地区の造成工事が終了し住宅の建設が始まっています。早ければ来年2月ごろ入居が始まるということです。

サガテレビ
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