中国軍の戦闘機が公海上空で2度にわたり、自衛隊機に対しレーダーを断続的に照射したことについて、高市首相は「極めて残念だ」と述べ、「冷静かつ毅然(きぜん)と対応する」と強調しました。
高市首相:
このような事案が発生したことは、極めて残念です。冷静かつ毅然と対応してまいります。
高市首相は記者団の取材に「中国軍の日本周辺における動向を注視するとともに、警戒監視活動に万全を期していく」と強調しました。
これに先立ち、小泉防衛相は、来日中のオーストラリアのマールズ国防相との会談で中国軍機によるレーダー照射に触れ、意見を交わしました。
小泉防衛相:
日豪は法の支配に基づく秩序を重視し、このような中国の行動に対して毅然かつ冷静に、地域の平和と安定に向けた対応を進めていく。
オーストラリア・マールズ国防相:
私たちはこの24時間に起きた中国の動向について大変、大きな懸念を持っている。日本とオーストラリアは自由で開かれたインド太平洋地域の実現のために力を合わせていく。
中国軍の活動が拡大する中、日本とオーストラリアは防衛協力を深めていて、会談では、各分野での協力を統合・整理し、FSDC(戦略的調整枠組み)を設けることで合意しました。
緊急事態に至るまでのあらゆる状況で実効的な連携を図ることが目的で、日豪の協力関係が、アメリカとの同盟に次ぐレベルに進展することになります。