ノーベル生理学・医学賞を受賞する大阪大学の坂口志文特別栄誉教授がスウェーデンで記者会見し、自身が発見した「制御性T細胞」が、がん治療を発展させられると期待を寄せました。
坂口志文特別栄誉教授:
我々は楽観的です。人のがんのかなりの割合は、免疫療法によって治療が可能になります。
坂口さんは6日、共同で受賞するアメリカの2人の研究者とともに記者会見に臨みました。
「制御性T細胞」は人間の体内で、過剰な免疫反応を抑える働きをすることが知られていて、坂口さんは研究がさらに進めば、がんに対する現在の免疫療法の効果を50%向上させられると述べました。
また、坂口さんは今回の受賞を通じ、「社会が医学や研究の重要性を認識してくれることを願っている」と語りました。
坂口さんは7日、研究内容を説明する受賞記念講演を行い、10日に授賞式に臨みます。