山形鉄道は「地域おこし協力隊」の制度を活用し、運転士候補者を採用した。同じような形での採用は2人目で、今後、協力隊業務の傍ら運転士の免許取得を目指すことになる。
フラワー長井線を運営する山形鉄道は、2025年3月までに運転士など5人が退職し、4月からは本数を8本減便しての運行を余儀なくされている。
こうした状況を受け、長井市では「地域おこし協力隊」の制度を活用して運転士となる人材を募集し、10月に1人を採用している。
そして1日、新たに山形市出身の秋葉健さん・45歳が着任し任命式が行われた。
秋葉さんは大学卒業後、民間企業で観光バスの営業や観光案内業務などに携わったほか、11月まで東京都交通局で約7年間、都営バスの運転士を勤めていた。
「幼いころからあこがれていた鉄道の運転士になれる最後のチャンス」と、長井市の協力隊になることを決めたという。
(秋葉健さん)
「トライさせていただける・機会を与えていただけることに感謝しているし、頑張ろうという気持ちが大きくなっている。公共交通を使った街の活性化・元気な置賜を作っていくために何ができるかを考えながらお手伝いをしていきたい」
秋葉さんは現在、鉄道運転士の免許を持っておらず、免許取得後に運転業務に携わることができるようになるのは最短でも2年後と見込まれている。