県議会12月定例会が開会し、2026年度予算などが上程された。また県は、2026年度に各部局が実施を目指す事業をまとめた「要求概要」を公表。クマ対策費用などが盛り込まれ、コロナ禍で対策予算が膨らんだ3年前に次いで過去2番目の規模となっている。

予算要求の概要が2日の県議会で説明された。
各部局からの要求の総額は7004億円で、2025年度当初予算と比べて250億円、率にして3.7%増えた。
これは、コロナ禍で対策予算が膨らんだ2022年度に次いで、過去2番目の要求額。

要求額が増えた主な要因は「人件費」で、2026年度、県職員の給与アップや、退職者が多く見込まれることから140億円を増額している。

<2026年度の新事業>
●クマ対策として、茂みを刈り払った河川敷にAIカメラを設置してクマの侵入経路を調査する費用や、各自治体が集めたクマの目撃情報を迅速に県民に公開するシステムの整備・運用に1200万円を計上した。

●高温に強い期待のコメの新品種「ゆきまんてん」の生産態勢の整備に4100万円。

●移住の促進や関係人口の増加に向け、東京にあるアンテナショップへの観光や暮らし・仕事の相談窓口の設置と、県産品の販売体制づくりに8億3900万円。

●県政150周年を記念する式典やコンサート、県立博物館での特別展示などに1500万円。

県は今後、要求内容を精査した上で、2026年2月の県議会に当初予算案を提出する。

さくらんぼテレビ
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