2024年9月と2025年3月に東北新幹線はやぶさ・こまちの連結が外れた問題で、JR東日本は2日に会見を開き、いずれのトラブルも制御する基盤の誤作動が原因だった可能性があると発表しました。
2024年9月、宮城県の古川駅と仙台駅の間を走行していた東北新幹線はやぶさ・こまちの車両の連結部分が外れて分離し、緊急停車しました。
JRは調査の結果、新幹線の運転台にあった不要な金属片が、列車を強制的に分離するスイッチをショートさせたことが原因とみられると発表していました。
しかし、2025年3月にも上野駅と大宮駅の間を走行中のはやぶさ・こまちが分割し、緊急停車するトラブルが発生。国の運輸安全委員会が重大インシデントに認定し、調査を進めているほか、JRが検証委員会を立ち上げて原因の究明を行ってきました。
JR東日本は2日に会見を開き、調査の結果、2025年3月のトラブルは、連結器に電気信号を送る基盤が誤作動を起こしたことが原因とみられると発表しました。
また、2024年9月に分離した車両にも同じ基盤が使われていて、金属片による誤作動とは別に、基盤の不具合も原因だった可能性が疑われています。
JRは新たなシステムを導入するなどして、制御装置の誤作動を防ぐことにしています。