半導体の世界トップメーカー「TSMC」から最先端技術を持ち出した疑いで「東京エレクトロン」の従業員らが起訴された事件で、台湾当局が東京エレクトロンに対しておよそ6億円の罰金を求めたことが分かりました。
この事件はTSMCから最先端の2ナノメートルの半導体製造に関わる技術を盗み出したとして、TSMCで働いていた2人と東京エレクトロンで働いていた1人がことし8月に当局に起訴されたものです。
台湾メディアによりますと検察当局は2日、法人としての東京エレクトロンを国家安全法違反の罪で起訴し、1億2000万台湾ドル、日本円にしておよそ6億円の罰金を求めたということです。
台湾では2022年の法改正で、民間企業の営業秘密でも、政府の安全保障に関わると指定したものについては、法的保護の対象とされています。