任期満了に伴い2026年4月に投開票が行われる秋田県能代市の市長選挙を巡り、現職の斉藤滋宣市長は2日、次の市長選には出馬せず、退任する考えを明らかにしました。
能代市の斉藤市長は、2日に開かれた市議会の本会議で「私は来春の市長選挙に出馬するということを断念した。断念という言い方よりも、取りやめたと言ったらいいのか、しないと言ったらいいのか、複雑であるが出馬しないこととした」と述べ、2026年4月に予定されている市長選に出馬しないことを明らかにしました。
斉藤滋宣市長は、北海道厚真町出身の72歳。秋田県議会議員2期、参議院議員1期を経て、2006年に旧二ツ井町と合併した能代市の市長選に出馬し初当選を果たしました。現在5期目です。
本会議の後、斉藤市長は報道陣の取材に応じ、出馬しない理由について「次の世代に託す機会だ」と判断したことを挙げました。
斉藤市長:
「私は政治の世界50年。バッジつけて35年。そう考えると自分の人生の区切りとして一区切りかなと思った。いつまでもわれわれ年配のものがやっていると、あとに続いてくる人たちがなかなか出馬の機会がないと思い、後進に道を譲りたい」
なお斉藤市長は、次の市長選で後継指名を行わないことを明言しています。