写真家の水野克比古さん、84歳。

生まれ育った京都の風景を50年以上、写真に収めてきました。

■克比古さんにとって“紅葉”は特別な存在

【水野克比古さん】「これ私、中学生の時。自転車に乗って京都中を走り回って友達と撮ってた。いろんな遊びをしましたけど、写真だけはずっと続きましたね」

今までに出版した写真集は“215冊”に上ります。そんな克比古さんにとって“紅葉”は特別な存在です。

【水野克比古さん】「京都の風景写真で最初に目を向けたのが紅葉だったので。劇的な変化をする葉っぱのおもしろさっていうんですかね、それに魅せられたんですよね」

■「次々発見がある」という紅葉の魅力

この日は克比古さんの行きつけの撮影場所、京都市・北区にある「しょうざんリゾート京都」へ。鮮やかに色づいた紅葉と、京都らしさあふれる美しい庭が広がります。

【水野克比古さん】「次々発見がある。三日月が残ってる。その場で『これは!』っていうのを見つけるのが楽しい」

【訪れた客】「月がもうちょっと丸かったら、きれいに月が出たんですけどね」

【水野克比古さん】「丸(満月)の時はこちらには出ませんから。三日月やからこっちに出てる」

■「自分が予期していたことと違う、偶然に出会う楽しみ」

紅葉の魅力について「偶然に出会う楽しみ」だと話します。

【水野克比古さん】「自分が予期していたことと違う、偶然に出会う楽しみですね。だからやめられないね。この時間を追いかける楽しさっていうのかな。それを画面に捉えられることが出来るのは最高の幸せ」

撮影を終えると、木に向かって一礼する克比古さん。

【水野克比古さん】「よし終わろう。ありがとうございました」

京都を撮り続けて半世紀。まだまだ写真に収めたい景色があります。

(関西テレビ「newsランナー」 2025年12月2日放送)

関西テレビ
関西テレビ

滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山・徳島の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。