長野県内で交通死亡事故が多発していることを受け、長野県警の交通部長が緊急メッセージを出しました。「県民一人一人が安全確認を徹底してほしい」としています。
県警察本部・松島敏史 交通部長:
「警察では街頭活動などを強化してまいりましたが、歯止めがかかっておりません。お一人お一人が交通事故の当事者とならないよう安全確認はもちろんのこと、交通ルールをしっかり守り交通事故防止にご協力をいただきたい」
12月2日、県民に向けて緊急で交通事故防止を呼びかけた県警の松島敏史交通部長。
カメラを通じてのメッセージは異例です。
県内では11月14日以降、交通死亡事故が相次いで発生。19日までの5日間で3人が死亡し、県警は11月20日から交差点での安全確認などを重点的に呼びかける「緊急対策」を実施してきました。
しかし、その後も事故は続き、11月29日には、下諏訪町の国道でトラックが道路脇の工場に突っ込み、運転していた35歳の男性が死亡する事故が発生。11月14日以降で死者は6人となっています。
「緊急対策」を実施する中でも相次ぐ交通死亡事故。松島交通部長は、一人一人の安全確認が大事だとしています。
県警察本部・松島敏史交通部長:
「交通事故は最終的にはしっかりと確認することが根本的な事故防止に一番大事。県民の皆さんの協力をいただき、警察も交通事故防止の取り組みを進めたい」
県警によりますと、毎年12月は、日の入りの前後1時間の薄暮時間帯と、帰宅ラッシュで交通量が増える時間帯が重なることなどから事故が増える時期だということです。
県警は、「ドライバーはスピードを抑え、早めのライト点灯を心がけること」「歩行者は目立つ色の服や夜光反射材で目立たせること」などを呼びかけています。
また、年末に向けて引き続き、街頭啓発や交通指導の取り締まりを強化するとしています。