医療機関を受診する際に必要な従来の健康保険証の有効期限が切れ、2日からはマイナンバーカードと一体となった、「マイナ保険証」の利用が基本となりました。
2日、鹿児島県薩摩川内市の医療機関では「マイナ保険証」以外にも今後、5年間有効な資格確認証で受診する患者がみられ、医療機関では柔軟に対応しています。
薩摩川内市にある川内市医師会立市民病院です。
「マイナ保険証」による受診が基本となった2日、窓口では、マイナンバーカードを読み取り機にかざして受け付けが行われていました。
薩摩川内支局・牧瀬大輔記者
「マイナンバーカードを機械にかざし、スムーズな受付が行われています」
この病院には一日に100人を超える来院があり、「マイナ保険証」での受診は7パーセント程だということですが、利用者からは利便性を実感する声が聞かれました。
マイナ保険証で受診
「時々、年を取ると(機械を)押すのが完璧でなくて手間取るが楽ですよ、このほうが良いと思います」
「(移行前に)11月から始めようと自分で思っていた。すぐにできて、(病院の)受け付けの人も良いんじゃないですか」
一方、マイナ保険証を今後作るという利用者も。
今後マイナ保険証を作成
「マイナンバー(カード)を作ってなくて今さっき知った。きょうからだったというか作らないとねと、先ほど話した」
国は2025年3月まで期限が切れた保険証であっても資格が証明できれば保険を適用する暫定措置を行っているほか、「マイナ保険証」が未登録の場合は、最長で5年間有効の資格確認証を発行する対応をとっています。
川内市医師会立市民病院・米山光明事務部長
「特に問題は無くスムーズ。患者さんは(暫定期間で)余裕があり、急がなくても良いという感覚だと思うが、病院としては国も推奨しているから前向きに取り組んでいきたい」