米子市の養鶏場で死んでいたニワトリから高病原性の鳥インフルエンザウイルスが検出されました。

鳥取県西部総合事務所西部農業改良普及所・中村博行所長:
「とにかく一刻でも早く、この事態を納めたいと」

鳥取県はこの養鶏場で飼育されているニワトリ7万5000羽の殺処分を始めました。

鳥取県は12月2日、米子市の養鶏場で死んでいたニワトリについて、遺伝子検査の結果、H5亜型の遺伝子が検出され、高病原性鳥インフルエンザの感染が確定したことを発表しました。
鳥インフルエンザの感染確認は今シーズン、国内では6例目、中国地方では初めてです。

田淵木萌記者:
「午前7時の米子市です。防護服に身を包んだ職員が今、出発します」

県は、午前8時から職員など約90人の作業員を養鶏場に派遣し、感染拡大を防ぐため飼育されていたニワトリ7万5000羽の殺処分を始めました。

また、半径3キロ以内の区域で家畜の移動を制限するほか、10キロ以内は出荷が制限され、米子市や大山町、伯耆町の合わせて4箇所で消毒ポイントを設けるなど対策を進めています。

鳥取県西部総合事務所西部農業改良普及所・中村博行所長:
「とにかく広がらないように、早く、とにかく一刻でも早く、この事態を収めたいと我々としては努力をいたします」

そして、鳥取県の平井知事が現地を視察しました。
その後、平井知事は米子市の西部総合事務所に移動し、オンラインで対策会議を開き、今後の対応について協議しました。

鳥取県・平井知事:
「総力挙げて、1日も早く、1刻も早く、感染拡大防止を確実なものにして行かなければなりませんので、どうか皆様のご協力を賜りたい」

平井知事は防疫対策や農家への経営支援、風評被害対策など、10億円の緊急対策費用を現在開会中の県議会に追加提案するとしています。

県は、鳥インフルエンザに感染した卵や肉を食べても人に感染することはないとしていて、異常な野鳥や死んだり衰弱したりした野鳥を見つけた場合は触らず、速やかに県に連絡するよう呼びかけています。

TSKさんいん中央テレビ
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