きのうで有効期限を迎えた健康保険証。それに代わって使用されるのがマイナンバーカードです。健康保険証として利用する「マイナ保険証」を提示することでこれまで通り医療機関を受診することになります.

厚生労働省は「マイナ保険証」の利用を推奨していますが混乱を防ぐため今年3月末までは従来の保険証を提示すればこれまでの負担額で受診できます。

一方で、マイナ保険証を発行しない人には「資格確認書」が順次交付され今後5年間はこれまで通り受診することができます。

こうした移行によって役所や病院では対応に追われています。

今月2日午前9時半。

金沢市役所の窓口にはマイナンバーカードを求める多くの市民の姿が。

きのうで有効期限切れとなった従来の健康保険証から「マイナ保険証」へ移行するためです。

マイナンバーカードの更新にきた人:
「きのうから健康保険証が使えないということで必要不可欠なもんで更新したんです。意外と簡単でした。」

窓口では大きな混乱はありませんでしたが今回の新制度は高齢者にとって負担もあります。

マイナンバーカードを紛失した高齢者:
「なくしたもんで作ってほしいし頼みにきたんや。保険証かなんかでいるのではないかなと思って」

こちらの女性はマイナンバーカードを再発行するためこれまで何度も市役所を訪れていましたが必要な書類がわからず知り合いに頼んで再度来たといいます。

職員:
「こちらが新しいカードですごらんください」
女性:
「胸スッキリしてよかった。きょうきて良かったと思う。」

金沢市内のクリニック。多くの患者がすでにマイナ保険証を利用しています。

マイナ保険証を利用する患者:
「お薬のこととか病院でどんな薬を使っているかっていうのが(マイナ保険証で)わかるならありがたいと思っています」

一方でマイナ保険証には移行しない、という人も。

マイナ保険証を発行しない人:
「作って問題が発生したら結局作らなかったらいいのかなってなったら面倒くさいですし」

このクリニックでは1年ほど前からマイナ保険証を読み込む機械を導入し操作方法を説明するスタッフも増やすなど対応を進めてきました。「マイナ保険証」の導入はクリニックにとってメリットもあるからです。

小川医院 小川滋彦院長:
「こちらも薬を出す時に薬の併用、禁忌とか情報もっていないといけないので医療機関側としてはそのデータは助かる」

本人の同意があれば過去の処方薬を医療機関同士で共有したり別の病院でもこれまで通りの医療が受けることができる「マイナ保険証」。

ただ、こんな懸念も…

小川医院 小川滋彦院長:
「車待機する方はそれ用のツール(アプリ)を持って行く顔認証でいく、あるいは番号でいく、紙で資格証明書を持ってくる人もいる、何パターンもあるので本来なら保険証一枚でぱっとできたことがみんないろんなことを考えて混沌としていて大変は大変」

石川テレビ
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