超党派の国会議員による「野球の未来を考える議員連盟」が2日発足した。
来賓として出席した王貞治氏は、「野球は明治時代にスタートし、サッカーやラグビーなどより早い。いろいろ組織はあるが、早くできたが故にバラバラで、横のつながりがない。後発スポーツが結束して前に前に進んでくるから、はっきり言って野球界は危機を感じている」と指摘し、議員連盟発足の意義を強調した。
王氏は、一般社団法人「球心会」を立ち上げ、野球の普及・啓発活動に力を入れているが、「野球は団体競技で、出ている選手には打順が必ず回ってくる。ヒーローになれる」と、野球の魅力を訴え、競技人口の拡大に向け国会議員に協力を呼びかけた。
議連は、ともに元高校球児の岸田元首相と小泉防衛相が最高顧問と幹事長にそれぞれ就任したほか、元プロ野球選手の石井浩郎参院議員(近鉄→巨人→ロッテ→横浜→自民党)と青島健太参院議員(ヤクルト→日本維新の会)が共同代表となるなど、党派の垣根を越えて“全員野球”で普及に尽力する構えで、石井氏は「100年後も国民に愛され、国民的スポーツであり続けるために議連として貢献したい」と意気込みを語った。
議連は今後、野球人口の減少を食い止めるための少年・少女野球への支援や、イベントを通じた地域コミュニティーの活性化などに取り組む方針だ。
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