堺市立中学校の現職の校長が、生徒の保護者への対応などをめぐり教育委員会からパワハラを受けたとして、堺市を提訴しました。

訴えを起こしたのは、堺市立中学校に勤務する校長です。

訴えによると、校長は去年7月、当時勤めていた市立中学校で、無断で校外に昼食を買いに行った生徒を指導した教員について、保護者から「子供が恥をかかされた。懲戒処分にしてほしい」などと要求されました。

その後も要求はエスカレートし、校長は市教委から紹介された学校問題に対応する弁護士=スクールロイヤーに相談。

スクールロイヤーが「指導は適切で、要求に応じる必要はない」と判断したため、校長が要求を断ると、市教委は、校長に対し、保護者らへの謝罪などを執拗に指示したということです。

校長は、市教委が事実確認を怠り、不当な指示を繰り返したのはパワハラにあたるとして、堺市に対し330万円の損害賠償を求め大阪地裁堺支部に提訴しました。

校長は、「教職員への不当な処遇を管理職に実行させようとするのは重大な問題で、このままでは教職員希望者が減少する」と話します。

提訴を受け市教委は…

【堺市教委事務局学校教育部 渡邊耕太部長】「(校長に対し)適切に対応してると今も認識してますので、提訴されたことについては驚き」

校長は、ことし5月に、うつ病と診断されています。

(関西テレビ「newsランナー」 2025年12月2日放送)

関西テレビ
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