12月は忘年会、年明には新年会とお酒を飲む機会が増えるシーズンを迎え、福井県内の自動車関係の団体などが21日、県警本部に飲酒運転の防止を呼び掛けるポスターを寄贈しました。人気漫画の主人公の名台詞をまねた言葉でドライバーに訴えます。
  
ポスターに描かれているのは、1980年代を中心に人気を集めた漫画「北斗の拳」の主人公ケンシロウです。
  
2日は、県トラック協会など県内の自動車や損害保険の関連団体の会長らが県警本部を訪れ、松浦則幸交通部長に飲酒運転の防止を呼び掛ける啓発用のポスターを贈りました。
  
県トラック協会の水島会長は「このポスターを用いて、ケンシロウの抑止力で1件でもというより、ゼロを目指して取り組んでいただきたい」とします。
  
このポスターの寄贈は今年で3回目で、毎年、主人公・ケンシロウの名台詞を言い換えて飲酒運転の根絶を訴えています。
  
今年は「北斗神拳は無敵だ」の台詞を言い換えて、「もう一度いっておく。飲酒運転は犯罪だ」と強いメッセージを発信しています。
  
県警交通企画課の川崎ゆう子課長補佐は「ケンシローの力強いポスターなどを使って県民の皆様に伝えることで、より強く発信ができる。飲酒運転は犯罪だということを忘れないで、絶対に飲酒運転をしないようにしていただきたい」と話しています。
  
これらのポスターは、2日から順次、県内の飲食店などに配布されます。
 
県警によりますと、今年1月から10月末までの飲酒運転による人身事故は、去年の同じ時期と比べて5件増えて11件となっています。そのうち1件が死亡事故でした。
 
また、今年の飲酒運転の取り締まり件数は202件で、去年の同じ時期と比べて68件と大幅に増えています。
 
県警によりますと、法律が改正された去年11月以降、自転車の酒気帯び運転の取り締まりが可能となったことから件数が増えたということです。

福井テレビ
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