世界各国のTOTOの生産拠点で働く技能者が、衛生陶器作りの技術を競う大会が福岡県北九州市で開かれました。

今回で11回目となるTOTO恒例の「衛陶技能選手権」。

本社がある北九州市を始め、アメリカや中国など世界13の生産拠点から、28人の技能者が選手として参加しました。

競技に使われるのは、本物と同じ材質のミニチュアの洋式便器。

焼き固める前のやわらかい状態で、穴開けや切断、貼り合わせといった成形技術を競います。

手先は器用だと自負する記者ですが…

◆記者リポート
「ちょっと穴が広がっちゃいましたね。切れてるようで切れてない。やろうと思えばやろうと思うほどグズグズになってるという」

一方、それぞれの生産拠点で予選を勝ち抜いた選手たちはさすがの手つき。

熟練の技で素早く正確に加工していきます。

近年は海外勢の技術の向上がめざましく、直近の3大会はベトナムなどアジア勢が優勝していて、国内勢は雪辱に燃えているということです。

◆TOTO衛陶生産本部 山崎政男本部長
「“井の中のかわず”にならないように、日本(の工場)が一番ではないですし、お互いのレベルアップのためにテクニックを盗むということもある」

審査結果は3日に発表されることになっていて、TOTOは選手権を通して技術を高め、世界中により良い製品を届けていきたいとしています。

テレビ西日本
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