2022年に安倍元総理を手製の銃で撃って殺害した罪などに問われている山上徹也被告(45)の裁判員裁判は2日、3回目の被告人質問が実施され、裁判官からの「安倍元総理以外の政治家を対象にならなかったか」という質問に対し、「他の政治家では意味が弱いと思った」と答えました。

その理由については「安倍元首相はおそらく私の認識では、統一教会と政治家のかかわりの中心にいる方だと思っていた」と語りました。

■「日本の幹部を襲撃しても解決しないと思った」

被告人質問で裁判官から襲撃までに経緯についての質問が続く中で、「日本の幹部を狙おうと思ったことは?」という質問に山上被告は「日本の幹部を襲撃しても解決しないと思った」と説明しました。

【裁判官】「日本の幹部を狙おうと思ったことは?」
【山上被告】「考えたことはありますが、統一教会は韓国が中心。日本は服従しないといけない。日本の幹部を襲撃しても解決しないと思った」

【裁判官】「解決の意味は?」
【山上被告】「献金、家族の不和、争いごと、そういうことを無くす」

■「安倍元首相は私の考えでは統一教会とのかかわりの中心 ほかの政治家では意味が弱い」

そして裁判官が「安倍元首相以外の政治家は対象にはならなかった?」と聞くと、次のように答えました。

【山上被告】「安倍元首相はおそらく私の認識では、統一教会と政治家のかかわりの中心にいる方だと思っていたので、ほかの政治家では意味が弱いと思った」

そして「殺人等を思いとどまることはなかった?」と聞かれると「思いとどまることはなかった」と明言しました。

【山上被告】「(銃の)製造にかなりの費用と時間をかけている。やめてしまうと何のためにこんなことをしたのか。統一教会に敗北を突き付けられたかのようになるのは絶対避けたかった。思いとどまることはなかった」

関西テレビ
関西テレビ

滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山・徳島の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。