2022年に安倍元総理を手製の銃で撃って殺害した罪などに問われている山上徹也被告(45)の裁判員裁判は2日、3回目の被告人質問で裁判官からの「犯行は統一教会への恨みや葛藤から?」という質問に対し、「はい」と認めた上で、“恨みや葛藤”が「母に向くことはありました」と語りました。

その上で母親を銃で撃つということも考えたかという質問には「考えたことはあるということです」と答えました。

■母を撃つこと「考えたこともあるということです」

【裁判官】「犯行は統一教会への恨みや葛藤から?」
【山上被告】「はい」
【裁判官】「母に向くことはなかったのですか?」
【山上被告】「うーん(少し考えて)、実際に行うかどうかは別として、母に向くことはありました」

こう答える間山上被告は、下を向いて考えるような様子で、悩んでいるように見えました。

そして考えていたのは、「パイプ銃の試射をしていた2021年~2022年の間かと思う」と説明し、裁判官が「母を銃で撃つことを考えたという趣旨ですね?」と聞くと次のように答えました。

【山上被告】「考えたこともあるということです。何度も統一教会幹部の襲撃に失敗している。

もし、仮に母親を殺害した場合には、いずれ遠からず、発覚することになり、ならば襲撃した後に殺害するかと思ったが、それは不可能。

母親の行動は統一教会の教義に従ったものですし、母個人というわけでもないと思いますので」

関西テレビ
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