2022年に安倍元総理を手製の銃で撃って殺害した罪などに問われている山上徹也被告(45)の裁判員裁判は2日、3回目の被告人質問で裁判官からの「どのようにして最終的に今回の事件に繋がったのか」という質問に対し、「申し訳ないですけど、もう少し考えさせていただければ」と答えました。
山上被告はこの質問について、長く沈黙した後、絞り出すように答えていました。
■具体的なやりとりは
山上被告は裁判官による被告人質問で、事件の目的や安倍元総理を銃撃した経緯について聞かれましたが、それぞれ「別の機会に」「もう少し考えたい」などと述べ、明確な回答を避けました。
【裁判官】「前提として、今回の事件の目的はなんだったのでしょうか?」
【山上被告】(15秒程度沈黙して)「別の機会に答えさせてもらえればと思います」
【裁判官】「銃撃の対象をいつごろ安倍元総理にするとお決めになったのでしょうか。裁判員の質問で、旧統一教会の関連団体(に安倍元総理が寄せた)の動画を見てから、困惑、失望、嫌悪感、敵意などを述べていたが、それからどのようにして、最終的に事件につながったのでしょうか」
【山上被告】(10秒程度沈黙して)「もう少し、考えさせていただければと思います」