2022年に安倍元総理を手製の銃で撃って殺害した罪などに問われている山上徹也被告(45)の裁判員裁判は2日、3回目の被告人質問が実施され、「どこを狙ったか」という検察側の質問に「安倍元首相の上半身だったと思う」と答えました。
また事件では2度銃を撃っていますが、「2発目も撃てるなら撃とうと思っていた」と当時の考えを述べました。
■「2発目も打てるなら打とうと思っていた」
きょう=2日に行われた被告人質問で山上被告は銃を撃った時のことについて、検察側の質問に答えていきました。
【検察側】「車道にでたあと、2銃身パイプ銃(事件に使われた山上被告手製の銃)を2発撃つつもりだったか?」
【山上被告】「1発が撃てれば、2発目は1~2秒の間なので、2発目も打てるなら打とうと思っていた」
【検察側】「背後から1発目を打ちましたか?」
【山上被告】「はい」
【検察側】「操作は右手で引き金を引きましたか?」
【山上被告】「左手を前方に添えて、右手で引き金を引いた」
■狙ったのは「安倍元首相の上半身だったと思う」「人を狙う場合はそうなのでは」
そして狙ったところはどこかと聞かれ、「上半身だったと思う」と述べるとともに、その理由についての質問には「人を狙う場合はそうなのではないかと思う」と答えました。
【検察側】「どこを狙いましたか?」
【山上被告】「安倍元首相の上半身だったと思う」
【検察側】「1発目があたったと思ったか?」
【山上被告】「自分の銃で撃たれた人が倒れる挙動はわからなかったので、すぐには倒れないこともあるので、わからなかった」
【検察側】「周囲の反応や様子はどうでしたか?」
【山上被告】「いつもと変わりないように思いました。意外といいますか、非常に大きな銃声がするので、奇妙に思った」
【検察側】「上半身をねらったのは確実に命中させるためか?」
【山上被告】(少し沈黙して)「人を狙う場合はそうなのではないかと思う」