2025年の「ゼロカーボンシティの実現」を目指す広島県呉市は、飲食店で発生する「食べ残し」の削減を目的に、オリジナルの「持ち帰り容器(ドギーバッグ)」を作り、12月から市内47の協力店で配布することにしました。

呉市によりますと、呉市では、2017年7月から食品ロス削減の取り組みとして、活動に協力する店を「食べきってクレシ店」に登録。店内に置く「コースター」や「のぼり」「ステッカー」などを作り配布して「食べ残し削減」「食品ロス削減」を呼び掛けてきました。

今回、新たに作った「持ち帰り容器(ドギーバッグ)」は、紙製で、呉市のマスコット「呉氏」の絵が描かれフタには「お持ち帰りでエコしませんか」の文字が書かれています。

この事業に係る今年度の経費は49万5000円、1400個を作ったということです。

一方、こうした「食べ残しの持ち帰り」で気を付けたいのが「食中毒」などの防止で、呉市の担当者は「適量を注文し、食べきることが重要」とし、「厚生労働省の基準に沿い、自己責任で持ち帰る際にのみ使用してほしい」と話しています。

なお、国連の世界食糧計画(WFP:2017年推計)によりますと、日本の食品ロスは、年間で約612万トンとされ、毎日10tトラック約1680台分、1人当たり1年間に食べるコメに相当する量を捨てているということです。

※「食品持ち帰り容器」は主に欧米で、食べ残しを持ち帰る際、犬に与えるという建前で持ち帰る(本当は自分で食べる)ことから「ドギーバッグ」と言われています。

テレビ新広島
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