東北電力東通原子力発電所で、核防護設備の性能試験の結果が、不正に記録されていたことについて、地元自治体の村長などは再発防止の徹底と早期の再稼働を要望しました。
仙台市青葉区にある東北電力本店には、12月1日、青森県東通村の畑中稔朗村長などが訪れ、石山一弘社長に東通原発に関する要望書を提出しました。
東通原発をめぐっては、2018年度以降、核防護施設の性能試験を実際は一部しか行っていないにも関わらず、一通り試験を行ったとするなど、不正に記録していました。
畑中村長などは、今回の事案について再発防止の徹底を進めるとともに、要望書では東通原発1号機の早期の再稼働を求めています。
これに対し、石山社長は再稼働について「地域の理解を得ながらできる限り早く目指していく」と話しました。
青森・東通村 畑中稔朗村長
「今回のような事象が発生しないよう、社として万全な対応をしていただきたい。そして新規制基準の審査をスムーズに進めていただいて、一日も早い再稼働をお願いしたい」
原子炉を停止している東通原発1号機は、現在、再稼働に向けた安全対策工事が進められていますが、工事の完了時期は公表されていません。