宮城県美里町に住む30代の男性会社員が、マッチングアプリで知り合った「女」を名乗る人物らに暗号資産をだまし取られる、いわゆるSNS型ロマンス詐欺の被害に遭っていたことが分かった。被害額はおよそ200万円相当。

警察によると、男性は10月中旬ごろにマッチングアプリで「女」を名乗る人物と知り合い、連絡先を交換。世間話をする中で「2人で会った時のために暗号資産で投資しないか。叔父はプロの投資家だ」などと投資を勧められたという。

男性は指示を受け、暗号資産の口座を開設。「女」から紹介された投資サイトに登録し、「カスタマーサポートセンター」を名乗る人物の誘導で、3万~50万円分の暗号資産を8回にわたり購入し、指定されたアドレスへ送金した。

投資サイト上では利益が増えているように見えたため、男性は「女」の言葉を信じ、合計およそ200万円分の暗号資産を投入。しかし利益が架空であることを知らないまま、出金手数料や資産管理費も支払ったが引き出すことはできなかった。

不審に思った男性が家族に相談し、警察に通報したことで被害が発覚した。警察によると男性は「投資金額を増やせば利益が大きくなるという言葉を信じてしまった」と話しているという。

警察は、SNS型ロマンス詐欺事件として捜査を進めている。

仙台放送
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