熊本地震からの復旧を目指す熊本城です。2016年4月の熊本地震で城内、約50カ所の石垣が崩落しましたが、その中には前震、本震ではなく1カ月後の震度2の余震で崩れた石垣もあります。場所は馬具櫓周辺。1日残った石垣の解体工事が始まりました。
「熊本城の馬具櫓の石垣が大きく崩れ、あのように、中の小さな石までむき出しの状態になっています」
その石垣は熊本地震発生から1カ月後、震度2の揺れで突然崩れました。
【勧業館食堂 坂本 隆之介さん】
「ダンプカーが土砂を入れる10倍くらいの大きな音が〈ドドドドド〉って聞こえて、お客さんもビックリして…。急いで見たら、煙が上がっていました」
2014年に復元された建物に大きな被害はありませんでしたが、石垣の積み直しが必要だったため倒壊防止の措置を施した上で解体されました。
そして1日。
【郡司琢哉アナウンサー】
「石垣最上部の石がいまクレーンによってゆっくりとつり上げられていきます。
バランスが取れていることを確認し、裏の仮置き場へと運ばれていきます」
馬具櫓周辺の残った石垣のうち、膨らみなどの変状が出て崩落の危険性がある築石の解体作業が始まりました。
来年度までに約1200個が取り除かれ2028年度までに積み直される予定です。
【熊本城総合事務所 上村 祐一課長】
「比較的近くに行幸坂などから見られることから」
「解体作業の一つ一つの瞬間をぜひ目に焼き付けていただければと思います」
また、馬具櫓は2039年度に完成する予定です。