コメ価格が高止まりする中、高森町は1日から『お米券』の配布を始めました。
政府による物価高対策で『お米券』の活用が想定されていますが、年末年始に間に合わせようと町独自での配布に踏み切った形です。
【中原理菜アナウンサー】
「高森町役場です。午前8時半に開庁したばかりですが、紙のお米券を求めて町民が訪れています」
高森町で1日から配布が始まったのは町独自の『お米券』。
希望する全ての町民に来年3月まで毎月1500円分が配布され、国産米に限り5キロごとに1枚利用できます。
町の公式LINEから申請し電子クーポンによる配布が基本ですが、スマホの操作が難しい高齢者などのために紙のお米券の配布も行われています。
【高森町民】
「ありがたい、本当に。年金生活だし、一番必要なのはコメ」「さっそくお米に換えて食べる。師走で家族も帰ってくるから」
【高森町 草村 大成町長】
「マーケットが適正価格に自然に落ち着くまでは 使い方を限定するお米券は今なら効果があると思って以前から準備していた」
さっそくお米券を使った人は。
【高森町民の女性】
「もち米です。もち米高いから。正月のもち用に使う」
お米券は、町内の指定された商店やスーパーで使用でき、町内の経済循環も期待されています。
【大塚商店 代表社員 大塚史崇さん】
「(入荷数が不安定なため)数に限りはあるが、購入希望の人に販売したい。
高いと売れないのが現状。経済効果があれば、それが一番」
お米券の配布は県内の自治体では初めて。8割の町民の利用を見込み事業費は2800万円です。