日本代表を輩出する「バイオレットアイリス」
女子ハンドボール日本代表「おりひめジャパン」。実は代表選手のうち3人が三重の「バイオレットアイリス」というチームから選出されている。
先日まで代表合宿を行っていた女子ハンドボール日本代表。そのキャプテンを務めるのが原希美選手(28)だ。
原選手:
1人1人のいいところをしっかり出せるような雰囲気作りというところと、チーム全体を見て引っ張っていきたいなと思います
三重バイオレットアイリスに所属する原選手。プレーでは、強靭なフィジカルでディフェンスの要を務めるチームの司令塔だ。
練習場を覗いてみると…なんと学校の体育館!
実は専用の練習場がないため、いつも鈴鹿市の高校の体育館を借りて練習している。
三重バイオレットアイリスは創立18年目、今は20歳から32歳までの20人が所属し、地元のスポーツクラブが運営。
チームのコンセプトは「地域密着」。毎週土曜日には、地元のコミュニティFM「スズカヴォイスFM」でレギュラー番組を持っていて、選手自らがDJを務めている。
また、YouTubeのチーム公式チャンネルでも、メンバーの素顔や、試合結果などを配信している。
そんな選手たちの日常は…。
島居宏汀選手(24):
中部シロアリ研究所で働いてまして事務員をさせてもらってます
團玲伊奈選手(23):
作業着です!AGF鈴鹿株式会社で働いています。コーヒーの製造を行なっている工場です
河嶋英里選手(27):
JA鈴鹿で働いております。がっちりしてるねって言われるのですごい制服は恥ずかしいんですけど…
スカート姿の制服から、上下作業着の選手まで。
1選手1企業制度
地元のいろんな人たちに応援してもらいたいと「1選手1企業」の制度を取っています。この制度のおかげで、選手にとってこんな嬉しいことも。
河嶋選手:
これは私たちの元気の源になってます、おふくろさん弁当です!練習後にみんな持って帰って、家でご飯を各自で炊いて食べてます。全部バランスよく入っているので、魚も毎日食べられる。いろんな具材が全部バランスよく入ってるので
実はこのお弁当、選手の所属企業が費用を負担。4年前から毎日、夜ご飯を提供している。
梶原晃監督:
(練習が)夜終わるのが9時半くらいなので、みんな帰ると10時過ぎで、激しいトレーニングしてご飯も食べずに寝ちゃう子が多かったみたいで
確かに、練習後自炊ができない選手たちにとって心強い味方。選手の身体は、地元の支えで作られていた。
副キャプテン・中田夏海選手:
(代表選手が)みんなに示してる部分というのは大きいと思うので、最後までその気持ちで突っ走っていってもらいたいし、私もその背中に追いつけるように、負けないように必死についていこうと思っています
キャプテン・万谷由衣選手:
(皆さんに)支援をしていただくだけじゃなくて、応援しててよかったって思ってもらわないと意味がないと思うので、結果もそうですし何かで必ず恩返しができるようにしながらやっていきたいと思っています
(東海テレビ)