国内男子ゴルフのメジャー大会「日本オープン」に出場した石川遼選手。

2020年の夏、コロナ禍で活躍の場を失った高校生のために独自大会を開くなど、精いっぱいのサポートを行う中、YouTuberでもある1人の高校生ゴルファーに出会った。

“ゴルフ愛”がつないだ絆の物語。

石川遼選手(当時高1)「ゴルフが大好きに、もっと大好きになったので、ゴルフをやりたいです」

13年前、大好きなゴルフができる幸せをかみしめていたのは、ニッポンゴルフ界の歴史を変えた高校生、石川遼選手(28)。

彼が2020年の夏に出会ったのは、ゴルフができない日々を過ごす高校生だった。

「今できることをしよう」と決意し、石川選手に取材を申し込んだ高校3年生。
「公式記録」の腕章をつけているが、普段は埼玉・慶応義塾志木高等学校のゴルフ部キャプテン・金子拓馬さん(3年)。

出場が決まっていた全国大会が中止となり、個人練習を続けてきた。

金子拓馬さん「基本的には(部活は)なしでやっているので、なかなかみんな、厳しいところはありますね」

ラウンドできない日々が続く中で、金子さんが始めた活動、それは...。

金子拓馬さんのYouTube「みなさんこんにちは。スターゴルフのハルです」

これまで学んできたことを生かした“ゴルフYouTuber”。
「ハル」という名前で、20本以上の動画をアップしてきた。

金子拓馬さん「(全国大会がなくなり)モチベーションが下がった時期があったんですね。今まで続けてきたゴルフを“どのようにこれから生かしていくか”という時に、『YouTube』があって、自分のゴルフを“発信”していこうと」

ラウンドの代わりにたどり着いた“発信”する道。

そんな中、石川選手が、活躍の場を失った高校生のために大会を開催。
選手としての出場がかなわなかった金子さんは、初めて記者として参加した。

金子拓馬さん「残念ながら(選手としては)対象外だったので、じゃあ高校生の大会をYouTubeで取り上げてみたらどうかということで」

3枚に及ぶ「取材依頼書」は、「コロナ禍における学生ゴルフの活動実態」をテーマに作成。
熱い思いを受け取った石川選手は、快くインタビューに応じ、大絶賛!

石川遼選手「(取材依頼書が)プロの人かなってくらいの中身だったんですけど、読んでてこっちが緊張しちゃって...、とんでもない取材が来るなって」

金子拓馬さん「もし今、高校生に戻れたら?」

石川遼選手「年を重ねていくごとに良くなっていくのかと思いきや、一度“怖さ”を知っているから、いけなかったりとか。今何年生?」

金子拓馬さん「高3です」

石川遼選手「3年生! まさに(高校)最後の1年の中で半年が過ぎてしまうような...」

ラウンドできた高校生と同じように、金子さんにとっても特別な時間となった。

憧れのプロから学んだことを胸に、高校生ゴルファーたちの最高のプレーを、いざ編集。

金子拓馬さん「こういうふうに動画を作れているのは、石川遼プロのおかげですし、同じ“高校生ゴルファー”として編集できているのは、非常にうれしいことですね」

そして、完成した動画がこちら。
ゴルフを“伝えられる”ことへの感謝が詰まっていた。

金子拓馬さん「今回(取材から)得たものがあるし、経験として、非常に自分の中ではいいもになりました」

そんな金子さんに、サプライズが!

ディレクター「石川遼プロが、金子くんにビデオメッセージを」

金子拓馬さん「本当ですか!?」

石川遼選手からのビデオメッセージ「金子君、すごく話して楽しかったですし、ぜひ今後も、高校生ゴルフに関して僕ができることがあったら何でも言ってほしいですし、YouTubeもゴルフも頑張ってください! 応援しています」

金子拓馬さん「そんなことってあるんだ...」、「石川遼プロの“ゴルフ愛”、ゴルフを愛してくれているんだとすごく感じましたね。今まさに“やりがい”を感じたというか、早く編集して~な! 動画上げたいな! という感じですね、今」

ゴルフ場に響き渡る大歓声。

“当たり前”の日常が、もうすぐ帰ってくる。