福島県福島市の閑静な住宅街。

とある一軒のお宅の庭先には、ズラリと水槽が並んでいる。中に泳いでいるのは、金魚の一種『ランチュウ』

別名『金魚の王様』と呼ばれる『ランチュウ』は、全国に愛好家がいて、毎年品評会の全国大会が開催されるほど。

数百匹が持ち寄られ、1歳・2歳・3歳以上の部門でそれぞれ格付けが行われる。

福島らんちう会・南亮太会長:「(Q:魅力は?)自分が一生懸命育てた魚が、一番面白いのは他人と勝負できる事。なかなか自分が一生懸命やっても、思うようにできないのが逆に面白い」

そう語るのが、ランチュウ飼育歴21年。福島らんちう会の南亮太会長。

植物性と動物性のエサを使い分け、全国大会でも上位に格付けされたランチュウを育てた福島県の第一人者。

「理想の形に近づけていくのが面白い」と語る。

福島らんちう会・南亮太会長:「背のラインと腰の下りと。背が平に叩いたような魚が良い魚なんですけど。上から見て目先だったり目幅だったり。あとは連続性を持った、なだらかな泳ぎがあり、なおかつ魚に品があること」

なんともマニアック…なお、ランチュウは赤ちゃんの頃はみんな黒色。

メスは一度に3000個もの卵を産むが、その中で出品会に出せる魚は1匹いるかどうかだそう。

このため、トップブリーダーが育てたランチュウ1匹の値段は、軽自動車を一台買えてしまう価格になるという。

『日本らんちう協会』によると、ランチュウの品評会は明治時代から始まったという。

評価は相撲のように番付で表される。大関・立行司・取締・関脇・小結・勧進元・行司・前頭・圏外で、3回大関に輝くと「横綱」という称号が与えられる。