今月24日、自宅で亡くなった鎮西高校男子バレーボール部の監督畑野久雄さんの通夜が昨夜、益城町で営まれました。

会場には多くの教え子たちが駆けつけ、突然の別れを惜しみました。

今月24日、心臓の疾患のため80歳で亡くなった畑野久雄さん。
昨夜、益城町の斎場で通夜が営まれました。

祭壇には菊やカーネーション、ひまわりなど鎮西のユニフォームカラーである黄色い花が飾られ、その中で畑野さんがにこやかな笑顔を浮かべていました。

親族のみの通夜式の前に一般参列の時間が設けられ、鎮西バレー部の生徒たちも静かに手を合わせていました。

また、鎮西高校OBでバレーボール日本代表の宮浦健人選手や水町泰杜選手のほか、2018年に春高バレーで日本一に輝いた鍬田憲伸選手などバレー関係者や教え子たちが多く駆けつけ、突然の別れを惜しんでいました。

【ウルフドッグス名古屋 宮浦健人選手】
「最後の別れで…実感がわかず、現実なのか…でも最後にありがとうございましたと伝えてきました。畑野先生にもっともっと恩返しできるように頑張っていきたい」

【ウルフドッグス名古屋 水町泰杜選手】
「自分のバレーボール人生の分岐点というか道を作ってくれた人なので、エースとして大きく育ててもらったので忘れずにこれからも頑張っていこうという気持ちになった。ミスしない選手を畑野先生が一番大事にしていたところなのでそういう選手になれたら」

【サントリーサンバーズ大阪 鍬田憲伸選手】
「最後だったので『ありがとう』という気持ちを伝えたかったんですけど、寂しさの方が勝っていて畑野先生に最後ご挨拶した時に、まだ僕に伝えたいことがあるんじゃないかという顔をしていたので、言葉じゃ説明できない。さみしい。冗談なしで毎日怒られてきてそれでも自分が逃げなかったのは、『畑野先生に認めてもらえるような選手になりたい』という気持ちがあったので、3年間苦しかったが最後、春高の決勝の舞台で畑野先生を胴上げできて3年間が報われた。胴上げした後に畑野先生に初めて
『おめでとう』と言われて、今までで一番の『おめでとう』だったのかな。
天国に行っても『もっと指導してほしい』という気持ちでこれからもバレーボール選手として畑野先生に教えてもらった生き方を胸に頑張っていきたい」

斎場によりますと、26日は500人以上が参列したということです。
葬儀は27日、親族のみで執り行われたということです。

テレビ熊本
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