「塩分を気にせずにおいしく食べてほしい」。
スタートアップ企業と老舗ラーメン店の共同開発が実を結びました。

その名も『塩分オフセットラーメン』。
関係者やマスコミ向けに試食会が開かれました。

25日、熊本市南区の味千拉麺 富合店で開かれた試食会。
招待された関係者が味わっているのは『塩分オフセットラーメン』です。

スープは通常通りですが、秘密は麺にあります。

比べると…ご覧の通り。
画面左側が通常の麺。

一方、やや白っぽい右側の麺が塩分を体に吸収しにくくする成分を含んだ塩分オフセット麺』です。

手がけたのは健康食品の製造・販売を行う熊本市南区のスタートアップ企業、『トイメディカル』。

『味千拉麺』を運営する『重光産業』とタッグを組み、約3年がかりで開発しました。

海藻由来の食物繊維『アルギン酸類』を麺に配合することで『アルギン酸類』がスープに含まれる塩分を吸着し、体の外に排出するという仕組みで、ラーメンの味わいや風味を損なうことなく、塩分の摂取量を抑えることができるといいます。

【寺田菜々海アナウンサーリポート】
「いただきます。いつものお店の味と変わらないですよ。この味で塩分が抑えられるのはいいですね」

試食会での評判も上々の様子です。

【試食した人】
「麺…ちょっと違ったような気もするがスープがおいしかったので気にせず食べられた」
「おいしく食べられた。(『塩分オフセット』だと)聞かなかったら普通のラーメンと思って食べたと思う」
「ラーメンは塩分が多いイメージがあるので、こういう選択肢があることはいいなと思った」

「塩分を気にせずにおいしくラーメンを食べてほしい」。
スタートアップ企業と老舗ラーメン店の思いが実を結んだ渾身の一杯です。

【重光産業 重光 悦枝 副社長】
「ラーメン店にとって塩分は課題。(塩分を)気にせずおいしく食べてもらえる商品ができたことは本当にありがたいし、大変うれしい」

【トイメディカル 竹下英徳 社長】
「我々は塩分の量を減らすのではなく、塩分を体に入れない方法を模索してきた。
この技術がこのような形で一杯のラーメンになってそして世界中の様々な料理に応用されていく…。
そんな未来を描いている」

両社は今回の試食会でのアンケートを基に、今後は価格設定などの最終調整に入り、来年春以降に店舗での販売開始にこぎつけたいとしています。

テレビ熊本
テレビ熊本

熊本の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。