阿蘇地方を震源とする最大震度5強の地震観測から27日で2日です。
一部地域で発生していた断水や道路の通行止めが少しずつ解消され、ライフラインの復旧は徐々に進んでいます。

その一方で、阿蘇地域では観光への影響も懸念されています。

【阿蘇市観光協会会長 阿蘇内牧温泉 蘇山郷 永田 祐介 館主】
「1週間で10~15人ぐらいからキャンセルを承った」

阿蘇市にある旅館、『阿蘇内牧温泉 蘇山郷』では25日の地震で3階にあるバーの棚に並べられていたグラスが割れたということですが、宿泊客の安全確保に努めながらこれまで通り営業しています。

「今後1週間程度は最大震度5強程度か、さらに強い揺れをもたらす地震が発生する 可能性がある」と呼び掛けられていることもあり、関東方面からの客を中心に一部キャンセルの連絡があったということです。

【阿蘇市観光協会会長 阿蘇内牧温泉 蘇山郷 永田 祐介 館主】
「高齢の家族と一緒に来る予定だった人で『高齢の母が怖がって…』などと聞いた」

一方、阿蘇市観光協会全体では現時点で多数のキャンセルは確認されていないということです。

「阿蘇は国内外から多くのお客様が訪れていて、11月の行楽シーズンはとても多かった。揺れが収まって『安全です』と言えるようになれば情報発信して集客につなげていきたい」

また、同じく内牧にある商店街には、27日も国内外から観光客が訪れていたものの、「やや客足が遠のいている」という声も聞かれました。

【沖縄からの観光客】
「沖縄から来ました。ちょっと迷いましたけど色々な情報を見て大丈夫かなと思ってきた。こまめに情報見ながら何かあったらすぐに対応したい」

平日は約1時間待ち、休日の待ち時間は2時間前後という『あか牛丼』が人気の『いまきん食堂』も27日はいつもより列が短くなっていたようです。

【いまきん食堂 今村友美さん】
「(翌日は)少なかった1時間無いぐらい、きょうもきのうと同じで若干少ないかな。余震も発生しているのでお客様の安全に務めたい」

一方、ライフラインについては産山村の県道40号線で通行止めが続いているほか、阿蘇市の古城地区では今も10世帯ほどが断水しているということです。

テレビ熊本
テレビ熊本

熊本の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。