山陰両県でも後を絶たない特殊詐欺による被害。
これを少しでも被害を防ごうと、鳥取県警があの手この手で注意を呼びかけました。
力を借りたのは、おなじみのお菓子のキャラクターに「メェ~」と鳴くあの動物です。

警察官と一緒に住宅街をパトロールするのは2頭のヤギ、鳥取市の古海駐在所の「メェ~誉駐在所員」に任命されたばかりのオスのこむぎ君とメスのきなこちゃんです。
2頭が向かったのは高齢者のお宅。

訪れた家の人:
帽子がよく似合っているねー。

2頭が穏やかな表情で見守る中、警察官が特殊詐欺の手口を説明、特殊詐欺に「だまされちゃだメェ~」と注意を呼びかけました。

訪れた家の人:
(2頭は)古海地区の住民さんで。守っていただいてありがたいです。こうしてきていただくと気分が気をつけないといけんなというように高まるので、ありがたいです。

鳥取警察署生活安全課・西原億課長:
地域を見守る警察官の役割を果たしてほしいとも思いますし、ヤギとすることで地域住民に広く注意喚起が浸透していけばと思って実施しています。

一方、鳥取市のショッピングモールでは。
「ミルキー」でおなじみ、不二家の「ペコちゃん」に、おやつカンパニーの3代目のベビースターのキャラクター「ホシオくん」など幅広い世代に愛される人気のお菓子のキャラクターが一堂に集まりました。

警察官とともに買い物客にお菓子とチラシを手渡しました。
子どもから大人までの幅広い層に特殊詐欺への注意を呼びかけようと、鳥取市の卸売業「えびす本郷」が取り扱いのある菓子メーカーに協力を呼びかけ、実現しました。

おなじみのキャラクターと写真に収まる買い物客も。
その効果は抜群のようです。

えびす本郷管理本部・鳥飼弘志取締役部長:
チラシを受け取っていただいてみんな笑顔で接していたと思う。少しでもお役に立てればと思う。

警察によりますと、2025年10月末までの特殊詐欺とSNSを使った詐欺被害は、鳥取県が195件、7億8038万円、島根県が146件、8億748万円で、ともに2024年1年間の被害額を上回る事態となっています。

鳥取・島根両県警は引き続き様々な工夫を凝らし、県民に特殊詐欺への注意を促すことにしています。

TSKさんいん中央テレビ
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